二人っきりだと彼に思いっきり甘えてしまうけど、人前だとなかなか甘えられないという方も、多いのではないでしょうか。
反対に、カレシが友達のいる前で甘えてきたりすると、すごく恥ずかしく感じたりすることも……。それは、一般的に“大人が甘える”ということが社会的には好ましく思われていないからかもしれません。
にもかかわらず、どうして私たちは他人に甘えてしまうのでしょう。その理由の一端が、法政大学グローバル教養学部准教授新谷優氏の実験であきらかになりました。
どうやら、甘えるということには、相手が自分に対して抱く“好意”や”親密さ”を高める効果があるようなのです。どういうことなのか、詳しく紹介します。
■甘えられると好意や親密度が高くなる
新谷氏は、男女41名を対象にある実験をおこないました。その内容は、男性参加と、参加者に扮した女性の実験協力者が、一緒にパズルを解くというものでした。
男性には簡単なパズルを、女性には難しいパズルを準備し、“甘え条件”では女性が男性に手伝ってほしいと頼み(=甘え)、“甘えなし条件”では第三者が男性に女性を手伝うように指示しました。
すると、女性が甘えた条件では、甘えない条件に比べ、男性は女性に対する好意、女性から感じる好意、女性に対する好印象が高くなるということがわかったのです。
詳しく調べてみると、女性が甘えることで、その女性に対する印象が良くなり、結果的に好意をもつという関係があることがわかりました。
■男性の欲求を満たしてあげる
一般的に男性は、相手を思い通りにしたいという支配欲求や、守ってあげたいという養護欲求が強いとされています。
食欲と同じで、欲求が満たされないと不満につながります。甘えが好意に結びつくのは、この支配欲求や養護欲求を満たすことにつながるからです。
つまり、パズルが解けないから手伝ってほしいという甘えは、男性を頼っているということ。
男性からすれば、頼られているのだから解決してあげる(=守ってあげる)ことができるわけですし、解き方を教えるということを通じて、相手を自分の思い通りにコントロールすることができるのです。
結果的に、男性は欲求を満足させることができ、満足させてくれた女性によい印象をもったということが考えられます。
■まとめ
いかがでしたか? この実験結果は、好きな人とのプライベートだけではなく、仕事においても、甘え上手ほど好感をもたれやすいということを意味しています。
自分の仕事は自分ひとりで片付けるべき、というのは当然かもしれませんが、ときには上司や先輩に甘えてみるというのも、職場での人間関係をよくするには必要かもしれません。
賢く甘えて、仕事でもプライベートでも、いい関係をきずいてくださいね。


