人が聞いていて不愉快になるような発言をするべきではないと、幼稚園の段階で人は教わっているはずである。
しかしながら、男性というのはときに、女に向かって本音とも冗談とも(冗談だとしてもまったく面白くない)とれないセリフを吐き、うれしそうにしているものだ。
さらにタチの悪いことに、彼らはそういったセリフで女性が傷ついたり怒ったりしていることに気づかず、ただのコミュニケーションのひとつだと思い込んでいる。彼らに対してサラッと一言言い返し、ひそかな仕返しができるセリフはなかろうか……。
そこで今回は、制作会社の社長として人心掌握に長けた塚田牧夫さんに“同僚男性からのムカつく一言への上手な返し方”について伺った。
■1:「また太った?」
「男性から女性への出会いがしらの一言の定番ともいえるのが、“あれ、また太ったんじゃない?”です。邂逅のあいさつが悪口という時点でやはり男性は心底失礼な生き物だとわかります。
これに対しては、ふと真顔になって“○○君て失礼だね”と言い返しましょう。男性のほうは、女性も笑顔で“そんなことないよー”と言ってくれると思い込んでいるので、狼狽して口をあぐあぐさせてしまうはず。
“ただのコミュニケーションなんだから、本気になるなよ馬鹿らしい”と、そんな男性からの意見が聞こえてきそうですが、相手を傷つけてなにがコミュニケーションなんでしょうかね?」
■2:「まだ彼氏できないの?」
「また、これもよくあるのが、“そろそろ彼氏作れよ”的な発言。イラっときますね~。
でもこれは、相手を好きな女子にちょっかいを出す小学生男子と思って、“なに、わたしに気があるの?”と言ってやりましょう」
■3:「前の髪型の方がよかったのに」
「単純に、“髪形変えた? いいじゃん”と褒めておけばいいものを、わざわざこき下ろす男性も多いです。
そういうときは、“今日デートだから。邪魔しないでねん”と一言。サラッと言って、相手にしないのが一番です」
■4:「女子社員は楽でいいよね~」
「意識してか無意識にか、“女子社員は上司に気に入られるだけでいいからラク”的な差別発言をしてくる男性がまれにいます。
本気で怒っても馬鹿らしいので、こちらも無意識風にライトな対応。
“男性社員は、デスクに座ってパソコン見てる振りしておけばいいんだし、ラクだね”と口当たりはやさしいけどグサっとくる一言をお見舞いしましょう。実際のところ、ほとんどの男性社員が図星でなにも言い返せませんよ」
以上、“同僚男性からのムカつく一言への上手な返し方”をご紹介した。
もちろん、ケンカを売って職場の人間関係を壊すことはなるべく避けるべきだ。しかし、一方的に女性側が男性からの悪口を我慢しなくてはいけないのも絶対におかしい。
人間関係と仕返し、そのバランスをうまく保ってスマートに倍返しができればベストである。